雑食こけしの読書録

読書記録をメインに趣味のことをゆるく書いています

「時間術大全――人生が本当に変わる「87の時間ワザ」」ジェイク・ナップ (著), ジョン・ゼラツキー (著), 櫻井 祐子 (翻訳)

いつも時間に追われるような日々を過ごしていないでしょうか?
一日を振り返って、何をしていたか思い出せなかったりしないでしょうか?

GoogleYouTubeでそれぞれ多忙な日々を過ごしてきた著者二人が、自分の時間を作るためのテクニックを紹介した本です。
87ものテクニックが紹介されていますが、全部をやれてということではない、と著者らは書きます。
鋼の意志を持って自分を律する必要はない(そもそもできない)からです。

まずやらねばならないことは、自分の思考を変えること。
デフォルトになった時間の消費の生活スタイルを変えること。
そして、その日、何ができれば自分が満足できるか「ハイライト」を決めること、です。

著者自身の手によるゆるいイラスト同様に、中身もなんとなくゆるい印象があるのは、
二人のタイプの異なる著者によるものでしょうか。
彼はできたけど、僕はできない、みたいなスタンスがあるので、これが正解だ、という強い主張にならずに、どれどれやってみるかな、と考える気になります。

勉強になったのは、時間消費に至る過程を面倒にする、ということです。
例えば、SNSは全て見終わったらログアウトする、テレビを見づらい位置に変える、テレビじゃなくてプロジェクタに変えてしまう、など。
最初は不便に感じそうですが、確かにデフォルトを変えるのは効果がありそうです。
(その不便を乗り越えられるかが肝になりそうですが……)

あとは、以下の文。
メールチェックの時間を決めろ、とはいろいろな本で目にしますが、確かにその通り。


【そしてあなたは、メールその他のメッセージをチェックするたび、こう聞いて回っているようなものだ。
「私の時間をいま必要な人はいませんか?」】


ちょっとだけでもいいから、自分の時間を自分で手に入れるように生活を変えていこうと思います。