雑食こけしの読書録

読書記録をメインに趣味のことをゆるく書いています

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

冲方 丁 『OUT OF CONTROL』

Kindleの購入ページを探っていて、冲方丁の本を大量に掘り当てたその名残です。 ハードボイルドあり、ホラーあり、時代小説ありの、冲方丁詰め合わせ的な趣のある、全7編の短編小説集です。精巧なダッチワイフをめぐる異形の情愛を描いた「まあこ」も、自殺…

小島 毅 『朱子学と陽明学』

ちょろっとだけかっこいいタイトルに惹かれて買ってみましたがーー 専門的すぎました。「朱子学ってなんだ?」「陽明学ってなに?」と言うレベルの知識しか持たない人にはついていけないですね。とはいえ、読み通したからには何かしらの収穫を。【最後の 「…

平坂 寛 『喰ったらヤバいいきもの』

生物ライターの著者が好奇心の赴くままに捕獲し、食した生き物について、捕獲までの奮戦と食べた感想を書いたレポ集です。オウムガイ、デンキウナギ、ヤシガニ、ツムギアリなどなど。 著者が食べてきたものは多岐に渡ります。 虫食があるというのは知ってい…

須藤 亮 『スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術』

自分の思考をとにかくアウトプットしよう、という趣旨の一冊です。 アウトプットするのが悪いことだ、と言う人は誰もいないだろうと思いますが、つどつどメモ帳を出して書きとめて、というのはあまりにも面倒くさい。であれば、誰もが常に持ち歩いているスマ…

山本 洋子 『ゼロから分かる! 図解日本酒入門』

好きなものは知りたいと思うのは人情。 ということで、日本酒に関するもろもろについて書かれているこの本を読んでみました。 1テーマが見開き1つに収まっていて、興味のあるところから読んでいける作りになっています。日本酒の歴史に関する話もいいですが…

瘤久保 慎司 『錆喰いビスコ』

なんだか話題になっていたので。久しぶりのライトノベルです。 舞台設定ははるか未来の日本でしょうか。行き過ぎた科学が暴走した結果、錆風と呼ばれる人を蝕む恐ろしい環境の中、日本はごく一部を除き、荒涼とした大地と化しています。主人公のビスコという…

冲方 丁 『はなとゆめ』

再び冲方丁の本です。 主人公は枕草子でおなじみ清少納言。わりと賛同をもらえるのでは、と思うのですが私これまで、清少納言ってあんまりいいイメージを持っていなかったんですよね。男勝りで知識をひけらかす鼻持ちならない才女、みたいな。 結局のところ…

矢部 嵩 『魔女の子供はやってこない』

導入部分の衝撃的な大量殺人。 これはなんだかやばいやつが登場したぞ、と思いきや、地味目な女の子の安藤さんと、金髪色白美少女魔女のぬりえちゃんの、探偵物語チックな展開へと一変する、なんとも奇妙な味の物語でした。魔女の修行のために人間界へとやっ…