小島 寛之 『完全独習 統計学入門』

統計学の本って、ページの多くが数式で埋まっていて、式を追うので精一杯。

なんとか式は理解できたけど、この式は一体全体何を意味しているのか。
私は何のためにこの式を理解しようとしていたのか。

そんなことが多々あります。
全体像を理解できないまま、細部に突入してしまうため、木を見て森を見ずな状態に陥ってしまうような。
（もちろん、初心者すぎる私が問題なのですが）

この本は、難しい式を使わずに、概念的な説明をしましょうというコンセプト。
実際に中を読んでみると、確かに統計学の本によくある、読み方さえも分からない記号は一切出てきません。

何を目的とした計算で、その背景にはどんなことがあるのか、といったことが懇切丁寧に記述されています。
おかげで最後まで道を失わずに読み通すことができました。

実際に統計学を使って何かをしようというには、数式がないので難しいと思いますが、統計学の初心者が、用語の意味や概念を理解しようとするには十分すぎる本だと思います。

ここで理解した内容を胸に、次の本にステップアップしてみよう。

完全独習 統計学入門