雑食こけしの読書録

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西内 啓 『統計学が最強の学問である 』

ビッグデータという言葉をよく耳にします。
ネットでの検索履歴、購入履歴などの個人情報もありますし、空からは無数の人工衛星が地上を観測しています。世の中には沢山のデータが蓄積され、その量はとても人の手では扱いきれません。

しかし、今は情報社会。
この膨大な量をいかに利活用するか、というのが今後のビジネスでの勝者になるか否かの分かれ道です。

そこで統計学です。

今流行りのAIも突き詰めれば、統計の世界です。
著者も【統計学を制する者が世界を制する】という段を設けています。

とはいえ、意味もわからずにネコも杓子も統計してみればいい、というものではない、とも著者は書いています。統計の前提条件や、切り口をきちんと検討して、適切なものにすべしと。

【データ分析において重要なのは、「果たしてその解析はかけたコスト以上の利益を自社にもたらすような判断につながるのだろうか?」という視点だ。】


私も最近になってわかってきたのですが、統計学はいまや文系・理系を問わずに使われている分野です。経済学にも、文学にも、もちろん工学にも。
数学嫌いを免罪符がわりに逃げているばかりではなく、理解していかなければいけません。

著者の言うところの【統計リテラシー】を鍛えなければなりません。


統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である