雑食こけしの読書録

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東 秀磯 『完全図解 スポーツクライミング教本 すべてのクライマー必読の教科書決定版』

オリンピック競技にもなって注目を浴びはじめているクライミング
以前からやっていた身にとっては、クライミングジムが激混みになってしまいますので、嬉しさ半分、面倒くささ半分、といったところでしょうか。

誤解されがちですが、クライミングは腕力が全てのスポーツではありません。
力をセーブしつつ、出すべきところで最大限のパワーを出すーーそれがクライミングに求められることです。

ですので、クライミング独特のムーブというテクニックが発展し、割と男女平等に楽しめるスポーツです。

本書は、そういう技術的な面を力学的、人体的に解説したものです。
イラストが多用されていて、ムーブがイメージしやすい作りになっています。

とはいえ、これからはじめる人にとっては、本書の内容はぴんとこない気がします。
まずは壁を登ることを楽しんで、テクニックが必要になった段階で読むのがよいのかな、と。必要に迫られたときのほうが吸収も早いですからね。

あとは、私のようにいい加減初級を抜け出したいクライマーでしょうか。


【クライミングの上達と進化の上で重要なポイントは【重心位置】、【重心移動】、【運動連鎖】、【壁側への体重傾倒】など、クライミングの巧拙に関わる技術をマスターしながら、それらすべてを調整・同調させて発揮することにあります。】


これ、なんかすごいわかります。
ジムでうまい人にアドバイスをもらうことが時折あるのですが、とにかくタイミングが重要なんですよね。ただ、その感覚がよく分からなくて登れなかったりします。
きっと全ては慣れなのでしょう(と信じます)。

完全図解 スポーツクライミング教本 すべてのクライマー必読の教科書決定版

完全図解 スポーツクライミング教本 すべてのクライマー必読の教科書決定版