雑食こけしの読書録

読書記録をメインに趣味のことをゆるく書いています

大森藤ノ 『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 16 』

私がずっと追い続けているシリーズのひとつです。
今回のメインヒロインは、行きつけの酒場の店員で、ベルの成長をお弁当とともに見守り続けている美少女シル。

全てはベルの所属するヘスティアファミリアのホームに、シルからの手紙が届くところから始まります。
それは、彼女からベルへのデートのお誘いだったのです。

びっくりするほどの直球勝負。
戸惑うベルですが、やはりというかなんというか、シルには何やら大きな秘密が隠されているようで……

そもそも、手紙の入手経路からして、オラリオの二大派閥のひとつ、フレイヤファミリアの団員経由なのですから。
その直後ベルは、フレイヤファミリアの団員である上級冒険者に拉致され、来るデート日、女神際に向けて、女性の扱い方を徹底的に叩き込まれることになるのです。

ついに動きはじめたベルをめぐる女性たちの関係。
不穏なモノローグを挟みつつ、失敗したら即死(シルを護衛するフレイヤファミリアによって)のベルの戦い、もといデートが幕を開きます。


ダンジョンに潜らないまでも、大きな秘密が明かされて、ストーリーが進んでいく今回。初期からずっと、ベルの成長の鍵になりつづけた不思議な美少女シルの正体がついに明かされます。

憧憬に対するベルの気持ちも新たに、ストーリーもどんどん佳境を迎えそうで、楽しみです。
もう、あの平穏な日々は戻ってこないのだと思うと少し寂しいですが。