渡邉 英理奈 『トヨタ社員だけが知っている超効率仕事術』
トヨタでは、徹底的に工程をプロセス化して、不具合・異常を各工程で見つけ出す「自工程完結」で高品質を保っているそうです。しかもそれは工場に留まらず、いわゆるホワイトカラーの分野にも及ぶとのこと。
本書は、トヨタでプロセス化に取り組み、今はコンサルタントとして活躍する著者が、トヨタ時代+独自のアレンジを加えた「自工程完結」のための手法を解説しています。
内容は言葉を選ばずに言うなら、ありがちです。
与えられた業務を細分化し、作業レベルに落とし込むことで、業務のすべてがスムーズに進むようになるとのことです。。
はっとさせられたのは、プロセスの移行に関する以下の文。
【それは、「どんな状態になったら、作業を完了したと言えるのか」を明確にすることです。】
見落としがちな気がしますが、これは本当に重要なことだと思います。
他人に仕事を依頼するときはもちろん、スケジュールに遅れが生じて余裕がなくなった場合に、プロセス完了の判断が甘くなるリスクも防いでくれそうです。
品質を担保するためのプロセス化は、最後の完了基準があってこそ機能するものだと思います。
仕事が忙しくなると、スケジュール化をするのが面倒になってしまいがちですが、そういう時ほど立ち止まる癖をつけたいものです。
- 作者: 渡邉英理奈
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2018/11/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る