雑食こけしの読書録

読書記録をメインに趣味のことをゆるく書いています

尾原 和啓 『どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから"の仕事と転職のルール』

12もの企業を渡り歩いてきた著者が、自分自身の経験をもとに、どこの企業でも必要とされるためには、あるいは、自分の力で仕事をやっていくには? ということをテーマに書いたtips集です。

1テーマ1テーマは短いので、空き時間とかにさくさく読めます。

副業解禁とか、終身雇用神話の崩壊とか、言われるようになり、正直私もそろそろ会社に頼らない生き方を模索しなければと思い、最近、自己啓発本を読み始めるようになりました。


【たとえば、あるキャンペーンで「かけられるコストは100万円以下」という制約条件を与えられたときに、「その100万円以下というのは本当に制約条件なのか?」と疑うのが、ストリートスマートです。】


与えられた条件を鵜呑みにするのではなく、本質的を見る視線を持ちましょうという趣旨での1文です。

上の例だと、たとえば予測売り上げ額に対するパーセンテージで、コスト100万円を決めているのであれば、売り上げ次第でコストは制約条件ではなくなる、と考えることもできますよね、だそうです。

ちなみに、対義語は「ブックスマート」で、学校の勉強だけは出来る人、を揶揄した単語とのこと。
その場合は、コスト100万円は天から下されたものとして、印刷費用とか、デザイン代などを節約して予算内にコストを納めようと発想してしまいがち、と書かれていました。

耳が痛いです。

私もひとつの会社に勤めて長く、思考が凝り固まっている傾向がありますので、ほかの人の考えを知るのも、頭のストレッチになりそうです。