雑食こけしの読書録

読書記録をメインに趣味のことをゆるく書いています

宇田川敏正 (監修) 『簿記の教科書1年生』

どちらかというと理系寄りの仕事をしているため、私個人は簿記に触れることはありません。
日商簿記何級とか、そんな言葉を聞いても、どれだけ難しいのかもピンとこない状況。

本については雑食だということもありますし、いわゆる経理と呼ばれる人たちは何をしているのかを知りたくて、初歩の初歩をかじってみました。
新人経理の女の子が先輩に指導を乞う、というアウトラインでカラーイラスト豊富な読みやすい構成になっています。

全体を読んだ感想としては、「簿記めんどくさそう」の一言に尽きます。
今現在、どこまで自動化されているのかは分かりませんが、なるほど、会計士という職業が必要になるわけだ、と実感しました。


【決算書と呼ばれるものの中で、最も重要な書類が賃借対照表と損益計算書です。】


情報系の資格試験でも「バランスシート」という単語を目にします。
それがこの、賃借対照表なんですね。

会社の資産(現在所持している資産)は、負債と純資産の合計と一致するため、
資産を左、負債+純資産を右に並べた時、その数値は同じになるはず。
だから、バランスシートと呼ぶのだそうです。

考えてみれば当たり前のことなのですが、興味を持ってこなかったため、
「経営に関するなにか」みたいなぼんやりとした理解で今まで生きてきました。

この本だけでは実業務に生かすことは難しいとは思いますが、私のような門外漢やこれから簿記の勉強をしようという人が、簿記とはなんぞやをイメージする上では十分すぎる本なのではないでしょうか。

簿記の教科書1年生

簿記の教科書1年生