小島 毅 『朱子学と陽明学』
ちょろっとだけかっこいいタイトルに惹かれて買ってみましたがーー
専門的すぎました。
「朱子学ってなんだ?」「陽明学ってなに?」と言うレベルの知識しか持たない人にはついていけないですね。
とはいえ、読み通したからには何かしらの収穫を。
【最後の 「天下の憂いに先立ちて憂え 、天下の楽しみに後れて楽しむ 」 、略して 〈先憂後楽 〉の精神こそは 、宋代の士大夫たち自身が愛好し 、自分たちの理想として高く掲げた文句であった。】
士大夫というのは、科挙の試験を突破した一種の「上流階級」の人たち。
庶民に対して自分たちはかくあるべきかという彼らの思想(理想像)のひとつが「先憂後楽」だそうです。
日本にある後楽園の名前も、これにちなんで名付けられたということです。
残念ながら、内容はほぼ理解できませんでしたが、こういう知識が少しでも得られただけでも、私は読んだ価値があるのだと思います(思いたいです)。
- 作者: 小島毅
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/09/10
- メディア: 文庫
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