雑食こけしの読書録

読書記録をメインに趣味のことをゆるく書いています

小島 毅 『朱子学と陽明学』

ちょろっとだけかっこいいタイトルに惹かれて買ってみましたがーー
専門的すぎました。

朱子学ってなんだ?」「陽明学ってなに?」と言うレベルの知識しか持たない人にはついていけないですね。

とはいえ、読み通したからには何かしらの収穫を。

【最後の 「天下の憂いに先立ちて憂え 、天下の楽しみに後れて楽しむ 」 、略して 〈先憂後楽 〉の精神こそは 、宋代の士大夫たち自身が愛好し 、自分たちの理想として高く掲げた文句であった。】

士大夫というのは、科挙の試験を突破した一種の「上流階級」の人たち。
庶民に対して自分たちはかくあるべきかという彼らの思想(理想像)のひとつが「先憂後楽」だそうです。
日本にある後楽園の名前も、これにちなんで名付けられたということです。

残念ながら、内容はほぼ理解できませんでしたが、こういう知識が少しでも得られただけでも、私は読んだ価値があるのだと思います(思いたいです)。